2013年12月11日水曜日

BeagleBone Blackにubuntuを入れて使う。

入手してから積み基板となっていたBeagleBone BlackですがRasPiとの比較用に引っ張り出してきました。

プリインストールとしてÅngström Distributionが入っていますが・・・
使うならubuntuと決めていたのでさくっとインストールします。(無理やりw

インストールの方法を検索すると・・・”ubuntuが走っている環境を用意して”という内容がヒットしますがubuntuが走ってる環境なんて無い!のでイメージファイルから焼く方法は無いものか・・・ありました!

①microSDカードからubuntuを起動

http://www.armhf.com/ のイメージファイルを使わせてもらいます。

サイトのDownloadからBeageBone Black Ubuntu Saucy 13.10のイメージファイルを作業用のPCにダウンロードします。

今回使ったのは以下のファイル
ubuntu-saucy-13.10-armhf-3.8.13-bone30.img.xz

保存できたらxzファイルを解凍してubuntu-saucy-13.10-armhf-3.8.13-bone30.imgをmicroSDカードに焼きます。

作業用のPCがWindowsの場合はwin32diskimager、Macならddあたりで・・・

焼けたmicroSDカードをBeagleBone BlackにセットしてmicroSDカードスロットの反対側にあるユーザーボタンを押しながら電源を挿すとmicroSDカードからBootしてくれます。

あとはシリアルなりEthからSSHでubuntuにログインすればOKです。(シリアルがお勧め


②eMMCからubuntuを起動

せっかくなのでBeagleBone Black内臓のeMMCにubuntuを入れたいですよね。

方法はmicroSDで行ったことをmicroSDで起動したubuntu上で行います。

ubuntu-saucy-13.10-armhf-3.8.13-bone30.img.xzをwget

eMMC(/dev/mmcblk1)焼く
xz -cd ubuntu-saucy-13.10-armhf-3.8.13-bone30.img.xz > /dev/mmcblk1

焼き終わったらシャットダウンしてmicroSDカードを抜いて電源を挿しなおせばeMMCからブートします。

③あとはお好きに。

http://www.armhf.com/ のイメージファイルは最低限のブートイメージなので必要に応じてapt-getでアプリケーションをインストールしてあげれば良いです。

とりあえずRasPi相当に向けて・・・

sudo apt-get install lxde
sudo apt-get install wicd

をインストールしておけばX-WindowsとWiFi接続ができるでしょう。

2013年12月1日日曜日

LPC810のMarkingまとめ

今年もあと一ヶ月、来年の事を言えば鬼が笑うと言いますが・・・
ついに”LPC810”が日本に本格上陸しましたね。

マルツ秋月でほぼ同時に販売が開始されました。
どうやらマルツでは半年前に数個販売されていたようです。

LPC810のマーキングですが5行で

LPC810
M021F
1M28601
+D3414C

のように記載されています。

LPC810
M021F
までがType number

1M28601
+D3414C
上記2行は最後の”4C”はDevice revision
その他は不明です。



不明となると気になるので情報を集めてみました。

・秋月購入品(販売開始~11月30日、秋月WEB)
LPC810
M021F
1M28601
+D3414C

・マルツ(11月販売開始分)[ソース:Twitter、マルツWEB]
LPC810
M021F
1M28602
+D3414C

と国内販売では買ったところが3行目から分かる誰得な結果!

海外通販分は

・Digikey(春のドングリ祭り配布)
LPC810
M021F
6323501
+D2502X

・Digikey(国内発売直前の11月)
LPC810
M021F
1M28602
+D3414C

・LPC800 Mini Kit搭載
LPC810
M021F
6323501
+D2502X

さらに

・マルツ初回分?
LPC810
M021F
6323501
+D2502X



さて・・・これだけサンプルが集まると分かってきますね・・・

3行目をまとめると

・Digikey、LPC800 Mini Kit、マルツ初回?(最初期?)
6323501
+D2502X

・秋月
1M28601
+D3414C

・Digikey、マルツ(11月販売開始分)
1M28602
+D3414C

この3パターンになります。

3行目の違いが気になりますね・・・だれか10000個くらい買えば謎が解けると思いますがチャレンジしませんか?w


2013年11月18日月曜日

お手軽1石アンプ その2

前回のお手軽1石アンプではNPNのトランジスタを使っていました。
PNPトランジスタでは作れないの?という自問自答から出来たのが以下の回路図です。

PNPトランジスタで作った1石アンプ、ちょっと気持ち悪い回路図


NPNトランジスタで作った1石アンプ、以前の回路図です。

LTspiceのファイルはこちら

トランジスタが変わっているのは当然ですが電源も正負が逆になっています。

出力コンデンサレス1.5石アンプ

冬到来ですね~
Make Faire Tokyo 2013も終わり次はコミケです!

コミックマーケット85 火曜日 西地区 す 31bでお待ちしています。
(ネタ、原稿共には進捗ダメです!w)

というわけで・・・コミケ原稿の前のウォーミングアップ?として1.5石アンプを・・・

元ネタは@pokke_yamada氏に見せていただいたコンデンサレスな回路です。

回路図はこちら
NPNトランジスタに2N4401を使っていますが2SC1815でも大丈夫です。

LTspice IVでのファイルはこちら(Googleドライブの共有機能を使っています。)

一石アンプからコンデンサを無くした代わりに同じ回路を用意して直流を相殺しています。
ステレオ構成にすると3石なので1.5石アンプと名づけました。

ブレッドボードでの作例
もじゃもじゃ・・・あと電源が必要です。


出力コンデンサをなくした事により音質はよくなっている?のかは不明です。
また、1石アンプに比べ音量が小さくなります。
音量の低下を緩和するにはコンデンサをQ2とR4の間に2個いれると良いです。

実際に作った場合は使う前にヘッドフォン出力側のLorRとGND端子間に直流が流れてないことを確認してから使ってくださいね。
最悪の場合、ヘッドフォンを壊します。

なかなか面白い回路で入力信号の接続箇所を変えて遊ぶのも楽しいと思います。

2013年10月1日火曜日

iOS7でも使える中華Lightningケーブルを分解してみた。

祝ドコモからiPhone発売。
そしてSIMフリーにならず・・・orz

ドコモからiPhoneが発売された暁にはiPhoneを買う宣言?をしていたので早速、iPhone5sを買ってきましたよ~SoftBankで!w

早速使っていますが・・・Androidのtwiccaに慣れた身には馴染めず,Apple信者になるにはしばらく時間がかかりそうです。

iPhoneといえばiPhone5から使われているLightningコネクタに入っている認証チップ?が発表時から気になっていましたが・・・ついに中華コピーケーブルを排除するためにAppleもiOS7から動き始めましたね。

試しにドスパラで上海問屋?のくるくるケーブルを買ってみましたがやはり使えず、さらに実家に純正ケーブルを忘れ数日間バッテリー切れで文鎮化させましたw

充電に使うケーブルは何本あっても困らないので2本目は純正を買いましたがケーブルとして1,980円は高すぎです。
Androidで愛用してるMicroUSBケーブルはダイソーで105円で売っているくるくるケーブルなので1980円あれば19本買えますよ・・・

3本目も必要に迫られることは明白なので冒険して中華Lightningケーブルにチャレンジ!購入は某有名ECサイトです。
レビューを見てiOS7で使えることを確認しつつぽちっとな~

メール便で発送なので数日かかりましたが無事、iPhone5sのiOS7(確認時はVer7.0.0)で正常に使えるLightningケーブルが缶コーヒー1本分のお値段で入手できました。
※何時使えなくなるか分からない品なのであえて商品名、型番などは書きません。

もちろん次にやることは・・・分解ですね!

デザインナイフでぐりぐり・・・早速コネクタが綺麗にもげましたw

一皮目剥き終わり!

二皮目で基板がおめみえ

コネクタを戻して・・・部品面はこんな感じ

さらに拡大!iPhone5s+LED付きルーペで撮影しました。

三本足のA1SHBはPchのMOSFET、”G”と書かれたチップが偽認証チップのようです。

じっくりパターンを見ていましたが・・・GNDとVBUSはコネクタの表裏が変わってもメス側では電源用のピン番号が変わらないようになってますね~さすがに大電流の流れる箇所に電子スイッチは無理なのでしょう。
GNDを1ピンとするとVBUSはFETを介して5ピン、認証チップは4または8ピンに繋がっているようです。

先人の解析結果も某日本のサイトを除いて同じ見解でした。

以上、中華Lightningケーブルを分解報告でした。

2013年5月24日金曜日

Raspberry Pi Type Squareの作り方。

Raspberry Pi TypeAを手に入れたので真っ二つに切断してみました!

始まりはこのツイートでした。

「model Aの基板を真っ二つに切っても動くのか気になる・・・(EthとUSB側を切る [居間PC]」
https://twitter.com/minicube/status/286765780102696960


その後、RS Components の #bluepiコンテストで・・・

「@RSJapanMK Raspberry Piを画像位置で切断し起動するかの確認を行いたい。この実験が成功すればRaspberry Piの更なる小型化も夢じゃない! http://twitpic.com/butmx3/full #bluepi [居間PC]」
https://twitter.com/minicube/status/314064651967160320
※実際の切断箇所とは異なります。

と応募していたら・・・なんと!RS Componentsさんから青いRaspberry Piを頂きました。

※青いRasPiについてまとめはこちら→RS Componentsさんから青いRaspberry Piを頂きました。

これは切らずには要られないのではんだづけカフェの卓上丸鋸盤で(PROXXON No.28006)
ごりごりと・・・

切断寸前のRaspberry Pi TypeA
正確に切るためUSBコネクタは取り外しました。

綺麗に真っ二つ!
英語だと「Raspberry Pi Cut into Two」かな?





「Raspberry Pi Type Cube」と名づけようと思ったのですが・・・「Square」でしょ!と総突っ込みが入りましたのでこの切断方法を「Raspberry Pi Type Square」とすることにします。

また、この偉業?について「外注がやったらヌッ殺す」や「EMI対策ってどうなの?」という意見を頂きました。

特に気にしていなかったのですが・・・X線写真を見て切る箇所を探ってはいました。

http://www.raspberrypi.org/archives/tag/x-raysより

切った位置はP3 header(LAN9512用JTAG)の位置です。


動作確認ですがRCAのビデオアウトからログイン画面が表示されることを確認していますので
問題は無いと思います。(まりすさんに感謝


このままでは使えないのでUSBの信号をSoCから引き出す必要があります。
USB_DM、USB_DPが表面に出ていたので旨く半田付けできれば取り出せると思います。
http://elinux.org/RPi_BCM2835_Pinout

USBコネクタ実装中!(つづく

2013年4月12日金曜日

真空管ブレッドボードアダプタ mT7基板タイプ


真空管ブレッドボードアダプタ mT7基板タイプを2013年4月12日に正式公開。

スイッチサイエンスさんで一部委託販売中です。

基板のみ300円パーツセット650円、完成品750円

パーツセットには基板、mT7基板真空管ソケット、ピンヘッダ(1x4 2個)が入っています。

真空管ソケットが手に入る方はmT7タイプを参考に作るか、基板のみの購入がオススメです。

基板のみ

真空管ソケットに刺したところ
左:実装済み
中:パーツキット付属の真空管ソケット
左:秋葉原で買える金メッキな真空管ソケット

実装済み完成品の裏表

使用例:ブレッドボードにmT7な真空管を簡単に立たせることができます。
※真空管、ブレッドボードは製品に付属しません。

作例:MIHAアンプ回路図
YAHAアンプの簡易版

作例写真:サンハヤトに対抗して作った?モバイル真空管アンプ


真空管ブレッドボードアダプタ mT7タイプの回路図は以下になります。
mT7タイプとmT7基板タイプの回路は一緒です。

真空管用のmT7ソケットにDIP8を繋げただけっぽいですが使いやすいように考慮されたピン配置となっています。
DIP8の1ピンが真空管ソケットの真ん中に接続されていますが完成品では接続されていません。


基板のみ
初期ロット10個販売中

パーツセット
初期ロット8個販売中

完成品
初期ロット10個生産中

2013年春のドングリ祭り開催

関東では桜も散ってしまい春本番!
春といえば・・・山菜の季節!
じゃなくて・・・秋に落ちたドングリが芽吹く季節ですね~
秋にNXPさんが撒いたドングリことLPC810M021FN8(以下:LPC810)を多数入手しましたので皆さんで芽吹き(Lチカ)を楽しむ春のドングリ祭りを開催したいと思います。


開催名:春のドングリ祭り in 大坂
開催場所:大坂の何処か
参加方法:@minicubeまでご連絡ください。10時~20時までの予定をご連絡します。
開催日時:2013年4月13日(土曜日)


開催名:春のドングリ祭り in 東京
開催場所:秋葉原 3331 Arts Chiyoda 1F:コミュニティスペース
参加方法:自由参加
開催日時:2013年4月14日(日曜日) 13時~18時くらいまで

配布物:
LPC810M021FN8 DIP8Pin 1個150円(お一人様:5個まで)
LPC812M101FDH16 TSSOP16Pin 1個250円(お一人様:1個まで)
LPC812M101FD20 SOP20Pin 1個250円(お一人様:1個まで)

LPC810は余裕を持って用意してあります。
LPC812は数個しかありません。

デモ予定:
LPC810でLチカ
LPC812(SOP)でLチカ
LPCXpresso LPC812でLチカ
ULINK-MEとMDKでデバック
時間があればFlashMagicでISP書き込み

注意:体調によっては開催が延期する場合もあります。ご了承ください。
次週予定:
2013年4月20日(土曜日) 13時~18時くらいまで
2013年4月21日(日曜日) 13時~18時くらいまで


以下は届いた石とLチカの様子です。

LPC810M021FN8

ULINK-MEに接続して書き込みしてLチカ

LPC812M101FD20を変換基板に乗っけてLチカ

2013年4月5日金曜日

ARM Cortex™-M なデバイスを異メーカーのライターで焼く、煮る。

今旬?なARM Cortex™-M で開発環境を構築をしていた所、面白い使い方が分かったのでご紹介。

マイコンとライターの関係は同一メーカーのものを使うのが一般的でAtmel社のAVRであればAVRISPmkII、Microchip社のPICであればPICkit2/3を使用するかと思います。
(互換や独自ライターは星の数ほどありますが・・・省略)

ARMなマイコンもNXPのLPCなデバイスであればLPC-Link、STのSTM32であればST-Linkとチップメーカーが出しているライターであれば問題なく焼いたりデバックしたりできます。

しかし、例外が・・・ARM社直系のKeilで作っているULINK2やUILNK-MEは多メーカーのデバイスに対応しているようです。
(その他にもCooCoxColinkも・・・)

UILNK-MEでLPC1114FN28/102で書き込みは問題なくできる。
コードぐちゃぐちゃw

ではメーカー直系のライターであるST-Linkで異メーカーのデバイスは使えないのかと・・・やってみました!

結果:できました。

MDK(Keil uVision4)からST-Link/V2を使用してLPC1114FN28/102へ書き込みデバックまで完璧に・・・
注意点としてはFlashのVerifyのチェックボックスを入れているとVerifiでエラーがでるので外せばOK?
この辺はゆきだるまの人こと@toyowata氏から教えていただいた方法で解決できるようです。
解決できたら教えてくださいw

実は事前にねむいさんのぶろぐの記事:LPC1114を使ってみる3でSTLink/V2からLPC1114へ書き込めることがOpenOCDとねむいさんの秘伝のコードで可能なことは分かっていたのですがOpen系のツールではないMDKでできるとは・・・さすがARM!

ねむいさんと同じ方法でSTM32*-Discoveryでも可能なことも確認しています。
USB経由で電源が取れるのでこちらの方が便利?

残念ながらST-Link/無印なSTM8*-Discoveryでは駄目なようです。
使えれば1000円でARM開発環境も夢じゃなかったのですが・・・

ついでに秋月で激安?なNGX製のCoLink互換でも
UILNK-MEはピン変換基板として利用中w
CoLinkは1番ピンに3.3Vが出ているので便利でもあり・・・注意しないと危険かも?

最安なARMマイコンであるLPC1114FN28/102を安価な開発環境で使いたい人は試してみる価値はあると思います。

2013年4月1日月曜日

私のMake欲スイッチ

私のMake欲スイッチを2013年4月1日に正式公開。

2013年4月1日よりウィッチサイエンスさんで委託販売中です。

完成品1個19,800円、お手ごろなスイッチが手に入る方は作った方が安いと思います。

大きさはこんな感じ


小さい命のスイッチと比較

その他、食欲スイッチ、色欲スイッチ、仕事欲スイッチ、ポンポンペインスイッチ・・・
などなど今後、色々なスイッチを販売予定です。


以上、2013年4月1日エイプリルフールネタでした。
本日中に私に会えればさらに面白いネタをお見せできるかも?

2013年3月24日日曜日

お手軽一石アンプ 作例三種

去年の夏に作ったお手軽一石アンプを色々作ったのでご紹介

USB給電が2種、9V電池用が1種


USB給電リード部品版、コンデンサが大盛り
裏はジャンパと抵抗だらけで見せられません(汗

USB給電SMD版、100uFの出力カップリングコンデンサx2を重ねて実装
良い子はまねしたら駄目ですよ~
コンデンサは全て積層セラミックコンデンサを使ってみました。

USBは怖い?ので9V電池で動く物も・・・実は3Vでも十分なのですが・・・
トランジスタを交換できるようになってます。

 USB給電はこんな感じ、いつも持ち歩いているモバイルバッテリーが使用できるので便利?
緊急時にバッテリー残量が無くなっていたら泣きます。


一石アンプの肝はコンデンサよりも抵抗値・・・バイアス用と電流制限用の抵抗しかないですがw

2013年3月1日金曜日

MIHAアンプ回路図

YAHAアンプの簡易型をブレッドボードで実験しているのですが中々良い音?で
なってくれるのでMIHAアンプとして回路図を公開したいと思います。

YAHAアンプについての解説は YAHAヘッドホン・アンプの回路説明 が大変分かりやすいです。

YAHAアンプの回路と比較すると分かりますがヒーターを別電源化、OPアンプの出力周りを簡易化しています。

電源は真空管、OPアンプ駆動用として最低9V、ヒーター用として6Vが必要です。

9VをACアダプタから供給する場合、ヒーター用の6Vは三端子レギュレータを使用しても良いのですが発熱が大きいためDC-DCコンバータ等を使用するか、別途ACアダプタから供給するのが良いでしょう。

電池なら9V電池、ヒーター用に単三電池を4本(eneloopなら5本)直列でOKです。

YAHAヘッドホン・アンプの回路説明 を読むと分かると思いますがMIHAアンプは簡易化しすぎているためオーディオ再生機器やヘッドホンが壊れても自己責任でお願いします。

真空管ブレッドボードアダプタ mT9タイプ 回路図:αバージョン 実機:プロトタイプ完成

真空管ブレッドボードアダプタ mT9タイプ αバージョンの回路図を公開します。
※実際に作成はしていません。このページは製品化まで随時更新します。


mT7タイプと同じくDIP8でブレッドボードに刺すタイプですがヒーター回路をジャンパーピンで切り替えが出来る様に設計しています。

対応する真空管はオーディオ用で使われる双三極管で以下になります。


12BH7A
12AU7/ECC82
ECC99
E80CC/6085
12RLL3
12AY7
6414
5965/E180CC
12AT7/ECC81
12AZ7
5751
12RHH14
12AX7/ECC83


6FQ7/6CG7
6DJ8/ECC88
6922/7308
6240G
6AQ8/ECC85

作成中のプロトタイプ
基板をギリギリにするとこんな感じ
このサイズだと回路図のヒーター線切り替えは難しそう?

ユニバーサル基板でmT9の基板用真空管ソケットを使う人は必見!

プロトタイプ:αバージョン

 下側

ブレッドボードに立たせてみた。

プロトタイプ:αバージョン・・・使いにくいことが判明してお蔵入り確定。


次は・・・もっと使いやすいプロとタイプを作製予定。

2013年2月26日火曜日

真空管ブレッドボードアダプタ mT7タイプ

真空管ブレッドボードアダプタ mT7タイプを2013年3月1日に正式公開。

2013年3月12日よりスイッチサイエンスさんで委託販売中です。

完成品1個650円

真空管ソケットが手に入る方は作った方が安いと思います。

上側

下側

使用例:ブレッドボードにmT7な真空管を簡単に立たせることができます。
※真空管、ブレッドボードは製品に付属しません。

作例:MIHAアンプ回路図
YAHAアンプの簡易版

作例写真:サンハヤトに対抗して作った?モバイル真空管アンプ


真空管ブレッドボードアダプタ mT7タイプの回路図は以下になります。

真空管用のmT7ソケットにDIP8を繋げただけっぽいですが使いやすいように考慮されたピン配置となっています。
製品版でDIP8の1ピンが真空管ソケットの真ん中に接続されていますがGNDに落とすと幸せになれるかもしれません。

次はmT9版ですが・・・一筋縄ではいかない感じ・・・乞うご期待!



初期ロット8個完売!(2013/03/22)
2次ロット10個販売中

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初期ロット7個に限り真空管プレゼントキャンペーンを実施中です。
条件:実物を写真に撮ってツイッターで@minicube宛に返信
    秋葉原を徘徊中の本人に見せるなどなど・・・
    購入した確証と共に連絡いただければプレゼント致します。

注意:プレゼントする真空管はヒーターの点灯のみ確認を行ったジャンク品です。
    発送等が必要な場合はご相談ください。
    当プレゼントキャンペーンについてスイッチサイエンスさんへ問い合わせはご遠慮下さい。

※初期ロットは10個生産し、写真撮影用1個、デモ用1個、保管用1個の計3個は保管中
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2013年2月18日月曜日

真空管ブレッドボードアダプタの真実と開発秘話

サンハヤトが先日、発表した真空管ブレッドボードアダプタですが既に私が3年前に作成していることが判明しました。
※以下時間はUTC



正確には 2010年6月12日 8:47に「真空管をブレッドボードに刺したい・・・」とツイートし

2010年6月12日 9:14 に「mT管ソケットが8ピンICソケットとピッタリ!」

2010年6月12日 9:54「古いmT管ソケットに苦戦するもmT管8ピンICソケット変換できた~」
というツイートで完成した真空管ブレッドボードアダプタを晒しています。(一番上の画像)

更に2010年6月12日 9:57「mT管もブレッドボード対応に!! もしかしてヒータ熱で・・・溶ける?w」というブレッドボードに刺さったことを示す画像

翌日には2010年6月13日 9:11「こっちも灯しちゃうぞ~ ブレッドボードで真空管のヒーター点灯」という史上初?のブレッドボード上でのヒーター点灯をしています。

「こっちも」とはなんとあの”はやぶさ”の地球帰還と同じタイミングで真空管ブレッドボードアダプタを思いついておりあの感動の瞬間の後にヒーターを点灯したようです。

数分後には2010年6月13日 9:17「むぅ・・・真空管のヒーター電源に三端子レギュレータ使うと触れないほど厚くなる・・・」とサンハヤトが陥っている三端子レギュレータに対するコメントもツイートし

その後は2010年6月13日 9:36「秋月のDC-DCコンバータで5V1Aのやつがなくなってる・・・」と既に超三端子を望むツイートを残して諦めたようです。


翌年には

2011年2月13日 7:35「TLが真空管な流れ?」というTwitterのTLにあわせて三端子レギュレータにヒートシンクを付けてヒーターを点灯した画像をツイート

やはりこの時も2011年2月13日 7:37「真空管のヒーターよりレギュレータの方が熱々になる罠・・・」という三端子レギュレータの問題点を挙げています。


翌日には2011年2月13日 8:07「YAHAアンプでも作るか・・・」

2011年2月13日 9:30「YAHAアンプで遊んでみた・・・ブレットボードだと発振しやすいね」とここでもサンハヤトのblog記事どおりのツイートが・・・画像では小さいブレッドボードを2個使ったYAHAアンプ


数日後には

2011年2月19日 7:41「YAHAアンプできた シンプルすぎるけど・・・どんな音するのか楽しみ」と1つのブレッドボードでYAHAアンプを完成させ

2011年2月20日 0:15「YAHAアンプ・・・9vで450mA」とはんだづけカフェの電源で消費電流の確認までしています


翌月には2011年3月5日 5:08「5Vでヒーターを点けられればUSB給電も夢じゃない?(真空管アンプ」というUSBで真空管のヒーターを点灯するツイートも・・・

この後は当blogで以前紹介している超三端子を使った作例になるわけです。


つまりは・・・サンハヤトは私より3年送れてニュースリリースサンハヤト電子工作ブログで自社製品たっぷりなYAHAアンプを公開したわけです・・・


そんな私も黙ってはおけないので早速、真空管ブレッドボードアダプタの製品版発売に向けて動き出しました。

左が製品版の半田付け前の状態でソケットにはステアタイトを使用した高級品!
右は2010年に試作したアダプタを紛失したので最近作り直したプロトタイプです。

更にはTwitterのフォロアーの皆さんからのご意見を取り入れて更なる進化をした真空管ブレッドボードアダプタを発売できればなと思っております。

もちろん1000円よりは安く販売しOSHWとして公開しますので誰でも自由に作成可能です。
※できれば基板や説明書を作成した際に@minicube氏の作例と書いていただけると嬉しいです。
  更には基板やキットを送っていただけると泣いて喜びます。